求める人材から選ばれる企業になるための面接テクニック

はじめての外国人材の採用では、事前準備、求人、応募者との連絡、面接、ビザの確認、環境整備など、慣れない準備や手続きがあります。
採用にこれまで多くの時間と労力、費用をかけた分、より自社とマッチする外国人材を雇用したいものの、なかなか実際の採用に繋がらないというケースもあります。

このようなお悩みは、ありませんか?
「面接をしても採用に繋がらない」
「内定を出しても辞退される」
「自社を選んでもらえない」

採用面接は、企業が応募者の人柄や能力、業務に必要なスキルを見極める場であると同時に、企業と応募者の相互理解を深める場でもあります。
また、求める人材像とマッチする応募者であれば、入社意向を高めるためのコミュニケーションの場にする必要があります。

就職みらい研究所の調査によると「就職確定先の入社意欲が高まった情報や企業との接触」について6割が「面接など対面での選考」と回答しており、面接は決められた短い時間でも、面接は応募者の入社意欲を高める重要な機会と言えます。(参考:就職みらい研究所【2020年卒 TOPIC】学生の入社意欲を最も高めるのは「面接」

採用面接時にラポール(信頼関係)を早期に構築することで、安心安全の場が生まれ、応募者の自己開示が進みます。
そして面接官が応募者に伝えることを整理することで、応募者の入社意欲をさらに高めることができます。
今日からすぐに実践できる方法を学び、優秀な人材の採用に繋げましょう。

 

外国人応募者とラポール(信頼関係)をつくる面接テクニック

  • 御礼を伝える
  • ペーシングする

まずは面接時間を確保してくれたこと、自社に興味を持ってくれたことに感謝の気持ちを伝えます。
採用面接は、面接官が上の立場と捉えられがちですが、お互いのニーズを満たすためのマッチングの場です。
対等の立場として、まずは相手を受け入れましょう。

第一印象は3秒で決まる、とも言われています。
応募者を笑顔で迎え、お礼の気持ちを伝えることで、安心の場を作ることができます。

アイスブレイクでは、身近な話題でリラックスし話しやすい雰囲気を作りましょう。
たとえば
「今日はお元気ですか?」
「ここまでどのようにして来られましたか?」

WEB面接の際は
「今わたしは日本の◯◯(地名)からお話しています。●●さんは、どこから繋いでいますか?」
「今日◯◯(国)は暖かいですか?寒いですか?」
のような話題で始めます。

外国人材の面接では特に「ペーシング」が大切です。
相手の話し方(スピードやトーン)など、相手のペースに合わせることをペーシングと呼びます。
ペーシングしながら「うなづき」や「あいづち」、「共感」をすることが早期にラポールをつくり出すためのポイントです。

さらに、応募者が話したことを「繰り返す」ことで、面接官の理解に違いがないことを確認でき、同時に「面接官も理解してくれている」「話しやすいな」と応募者の安心感にも繋げることができます。

まずは相手の会話のテンポ、日本語レベルに合わせて会話を進めていきましょう。

 

自社を選んでもらうために面接官が伝えるべきこと

ここでは、応募者に自社を選んでもらうための自社の魅力の伝え方をご紹介します。
ポイントは、具体的にどの点が応募者とマッチするのか、共通点、重なる点を伝えることで、入社意欲の向上へ繋げます。

まず、事前に自社の魅力をできるだけ多く準備しておきます。
経営理念、ビジョン、歴史、事業内容、社風、人材教育、働き方、福利厚生など、様々な面で自社の特徴を整理しましょう。

そして面接時、応募者が求めているものや価値観と重なる自社の魅力を、書き出した特徴の中から選んで伝えます。

例えば、目の前の応募者の企業選びの軸が「新しいチャレンジ」「スキルアップ」「ワークライフバランス」だとします。

面接者は自社の魅力について
「弊社は様々な業界にたいして商品を提供していることから、幅広い業界で新しいチャレンジができる機会がたくさんあります。
またスキルアップのための人材教育制度も整っており、補助金制度も充実しています。
休日は年間◯◯◯日あり、取得しやすい社風ですので、オンとオフのメリハリをもって働ける会社です。」
などと伝えることができます。

共通点や共感できる点を伝えることで、応募者は具体的に入社後の働いている自分をイメージすることができ、入社への意欲を高めることができます。

次に、応募者からの質問に対する答え方も大切なポイントです。

質問に対して曖昧な答え方をしてしまうと、せっかく築いた信頼を失ってしまい、応募者も不安な気持ちになります。

特に就業規則、残業、給与、昇進昇格、業務の範囲などの質問には、明確に回答するようにしましょう。
入社後に「面接で聞いた話とちがう」ということがないように、質問に対しては正確な情報で誠心誠意答えるようにしましょう。
入社後のミスマッチや早期離職を防ぐことにもつながります。

まとめ

今回の記事では「外国人応募者とラポール(信頼関係)をつくる面接テクニック」と「自社を選んでもらうために面接官が伝えるべきこと」についてご紹介をしました。

限られた時間の面接でも、応募者とラポールを築き、お互いを理解し、正確に情報を伝えることで、応募者の入社意欲を高めて採用に繋げることができます。

外国人材採用を検討している企業の担当者は、マッチする人材を確実に採用できるよう本記事を参考に、事前準備や面接に取り組みましょう。

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